DeNA山崎康晃投手(28)が、東京オリンピック(五輪)の閉会式で他競技から刺激を受けたと明かした。

12日は横須賀市内の球団施設で全体練習に合流。報道陣の取材に応じた。

同学年で卓球の銀メダリスト石川佳純とは、閉会式の待ち時間で会話をかわした。「スマッシュとかサーブとかちゃんと見えてるの」と話し掛けると、「ちゃんと見えてます」と返答があったという。「異種競技の方と話ができたのは、日本を代表する選手だし、それ自体がいい経験だし、閉会式出ることはなかなかできない経験ですし」。東京出身で野球の会場は本拠地横浜スタジアム。「個人的に絶対出たかった」という閉会式で多いに刺激を受けた。「野球人生における(記念の)日になった。これからも代表選手でありたいなと、あらためて感じられた」と気持ちを新たにした。

DeNAは他チームから1日遅く、14日から後半戦が始まる。同日は新潟でヤクルト戦。侍ジャパンでチームメートだった山田哲人、村上宗隆と対戦する。「ヤクルトを代表する選手と同じチームになったので、楽しみにしている。どの選手でも気持ちを精いっぱい出してやりたいし、向かっていきたい。胸を借りるつもりでやりたい」。金メダリストになってもおごることなく、謙虚に臨む。【斎藤直樹】