日本中に感動を届けたスポーツの祭典・東京五輪の後は、巨人が「ワッショイベースボール」で盛り上げる。東京五輪の中断期間を終え、13日からリーグ戦が再開する。セ・リーグ2位の巨人は4位中日を東京ドームに迎える。再開前日の12日、本拠地で1カ所打撃など全体練習を行った。原辰徳監督(63)はミーティングで祭の「みこし担ぎ」を例に、全員が一丸となってリーグ3連覇へ突き進んでいこうと呼び掛けた。
落ち着いた所作の中にも、原監督の高揚感は感じられた。29日に及んだ中断期間の最終日、東京ドームでの練習を引き締まった表情で見届けた。リーグ再開日前日の心境を聞かれても精悍(せいかん)な表情は変わらなかったが「外の暑さに負けないくらい熱く戦っていくことが大事でしょうね。1戦1戦、しっかりと集中して戦うというところですね」と、言葉の端々に熱い思いがにじみでた。
練習前から情熱がほとばしった。選手に「ワンチーム」の重要性を説くうえで、日本の夏を彩る風物詩の「祭」を持ち出した。
原監督 みこしをみんな担いだことがあるかないかは別にしてね、ワッショイベースボールだと。1人でも2人でも息が合わなかったり、「ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ」という形でみんなで力を合わせれば、重いみこしも軽く感じるし、行きたいところに動ける。みんなで足並みがそろわなかったら重くも感じるし真っすぐにも行かないよ、と。それを1つ、明日から心掛けていこうという話はしました。プレーボールしてゲームセットまで、集中していこうと。
首位阪神と2ゲーム差の2位。連覇した直近2シーズンと違い、追う立場が続く。逆転優勝には全員が熱く、激しく、同じ方向を向くことが不可欠。リスタートを前に、夏らしい表現をまじえて「お祭り男」たちの血をさらにたぎらせた。
中断期間では1軍未経験の若手をエキシビションで積極起用して経験を積ませるなど、未来も見据えながら緊張感ある日々を送った。東京五輪の熱気覚めやらぬ間に、プロ野球という“祭典”が戻ってくる。原監督は「やるべきことはね、すべて消化はできたなと思っています」と結んだ。巨人が「ワッショイベースボール」で、日本の夏をさらに熱くする。【浜本卓也】



