阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が「新人左打者単独最多弾」をかっ飛ばした。3回にDeNA浜口から21号ソロを放った。7月7日ヤクルト戦(神宮)以来、公式戦中断期間を挟んで11試合ぶりの1発となった。

後半戦初の1発で、46年大下弘(セネタース)の20本を抜き、新人左打者単独トップ。右打者を含めたプロ野球全体では、59年桑田武(大洋)86年清原和博(西武)の31本が新人最多で、あと「10」とした。

阪神の新人最多は69年田淵幸一の22本で、こちらはあと1本に迫った。通算474本塁打の偉大な「ホームランアーチスト」の背中はすぐそこ。佐藤輝は「田淵さんはすごく偉大な方。そういった方と並べるように頑張りたい」と語っており、目前に迫った。

セ本拠地では唯一本塁打のなかった東京ドームで、今季7試合目で初本塁打となった。なお、阪神が同球場で巨人以外と戦うのは史上初だった。試合前まで打率3割4厘、3本塁打と好相性のDeNA戦で「セ全本拠地制覇弾」を決めた。

後半開幕戦の13日広島戦(京セラドーム大阪)は3安打発進を決めたが、その後2試合は9打数1安打。カードが替わった初戦で怪物ルーキーが息を吹き返した。