巨人の大塚淳弘球団副代表(62)が、20日に日本ハムから電撃無償トレードで獲得した中田翔内野手(32)に関して言及した。東京・大手町の球団事務所で行われた中田の入団会見後、報道陣に対応した。

中田は今月4日に行われたエキシビションマッチの日本ハム-DeNA戦(函館)前に同僚選手に対して暴力行為を行ったことが判明。無期限出場停止処分を受け、11日に野球協約第60条(1)項を適用して、コミッショナーにより「出場停止選手」として公示されていた。大塚副代表は「(日本ハムの)吉村GMは(中田が)涙を流して謝罪したと。反省もしたし、野球を辞める覚悟があった」と明かした。

そのうえで「環境を変えれば、もっともっとできるんじゃないか。戦力として。もう1つは過ちを犯さない、完璧な人間はいないじゃないかと。その中で、巨人がもう1度、中田選手にチャンスを与えたい。痛みを共有した方がいいんじゃないかと。もう1つは、原監督の下であれば、人として、プレーヤーとして、輝きを戻せるんじゃないか」と、獲得を決めた経緯を説明した。