日本ハムは25日、ロッテ12回戦(札幌ドーム)で7-4と逆転負け。借金は今季最多に並ぶ16となり、90試合目で自力優勝の可能性が消滅した。同点の5回無死二、三塁から、公式戦で初めて4番に入った野村佑希内野手(21)が勝ち越しの2点中前打。しかし、直後の6回、先発の河野竜生投手(23)が痛恨の2被弾で、試合をひっくり返された。
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かすかな希望を砕く打球が、右中間席へ、そして数分後には、バックスクリーン左へと吸い込まれていった。日本ハムの6回の守り。高卒3年目で公式戦初の4番に抜てきされた野村が、勝ち越しの2点中前適時打を放った直後だった。後半戦に入って、中継ぎから先発へ配置転換となっていた河野が、ロッテの高卒3年目2人のアーチに沈んだ。痛恨の1イニング2被弾。6回7安打5失点(自責4)でマウンドを降りた左腕は「点を取ってもらった次の回に逆転されてしまい、野手の方々に申し訳ないです」と、肩を落とした。
押し切れそうで、押し切れなかった。試合前から「思い切って勝負してもらう」と右打者の起用を示唆していた栗山監督は、ロッテの先発左腕、小島攻略のため、「4番野村」を筆頭に7人の右打者をスタメンで起用。1回に3安打を集め先制の1点、5回に3連打で2点と得点を重ねたが、畳み掛けるまでには至らなかった。勝負どころの打撃で結果を出した野村だったが、三塁守備では7回、三塁線の強い打球を捕球できず(記録は二塁打)、失点につながっている。指揮官は「一番大事なところで打つのは、すごくいいけど、まだまだ、他の部分に関しては全てのところに課題がある」と、辛口だった。
残り53試合で全勝しても、楽天の勝率を上回ることができず、今季90試合目で初めて自力優勝の可能性が消えた。栗山監督は「連勝すれば、すぐに(自力Vは)復活するので」と、そのこと自体は意に介さない。後半戦9試合を終え、8試合が3点差以内の決着。「全てのゲームが取れる可能性があったわけで、まだまだ出来ることは、しっかりある。丁寧に課題をつぶして、勝ちきれるようにやっていきます」と、残り試合を見据えた。【中島宙恵】



