広島に8連勝中だった阪神秋山拓巳投手が、6回7安打3失点(自責0)と粘投したが、5敗目を喫した。初回にすんなり2死を奪ったが、サンズのエラー後、4番鈴木誠と坂倉に連続被弾で3失点。2回から6回までは0を並べたが、0行進の打線に援護はなかった。

好相性の広島に19年5月19日以来の黒星。矢野監督は「ジェリー(サンズ)が捕ってやらなあかんと思うし。使っている俺の責任ももちろんある」と話した上で、4番に対する粘りやバッテリー間の工夫を求めた。「アキも味方がエラーした時は自分が頑張るという気持ちで投げてくれているとは思うけど、そういうところでチームワークというのが出てくると思うんで、ちょっと粘ってほしかったかなと。あまりにも簡単に打たれたんで。そこはバッテリーでもうちょっと考えないと」。実力を認め、期待するからこその言葉だ。

秋山もリベンジを誓った。「流れを変えるピッチングをしたかったけど、やり返すチャンスはあるので、また次に向けて頑張ります」。次回は9月初旬の巨人戦が予想される。悔しさを胸に、V争いのライバルを倒しに行く。【磯綾乃】