6回1失点で来日初勝利を挙げたDeNAフェルナンド・ロメロ投手(26)は、日本語力の上昇とともに日本野球に急激に順応してきた。

最近覚えた日本語は、アントニオ猪木の「元気ですか?」やタレントIKKOさんの「背負い投げ」「どんだけー!」など。ラテン系の明るい乗りで、チームメートにツッコミを入れられるまでに成長した。三浦大輔監督(47)は「見えないところでも普段からコミュニケーションしている。ロメロから話もするようになってきた」と目を細めた。

日本語での会話も上達してきた。以前、ロメロがミーティング後に「ガンバッテ」と言ってきたため、三浦監督は「お前が頑張れよ!」とジミー大西ばりに突っ込んだ上で「ガンバリマスやろ」と教えていた。先日、これがネット用に記事化されると「あの後、記事を見たのか『ガンバリマス』と言いに来た。表情も明るくなった」と三浦監督は明かした。

ロメロは最後を締めた三嶋一輝投手からウイニングボールを受け取った。「ドミニカ共和国に置いてきている自分の息子にささげたい。1歳です」。名前は「ジャスティン君か」と問われると「そうです。(米人気歌手の)ジャスティン・ビーバーと同じジャスティンです」と笑顔で語った。息子とは毎日のようにネットで連絡を取っているが、寂しさは募る。日本の仲間とお笑いを絡めたコミュニケーションをとることで、心の隙間を埋め、活躍する土壌をつくった。【斎藤直樹】

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