プロ20年目の西武栗山巧外野手(38)が通算2000安打を達成した。「6番DH」で先発出場。ノーヒットで迎えた9回1死走者なしでの第4打席で、楽天牧田の外角95キロのカーブを左前に運び、球団の生え抜き選手では初の偉業を決めた。NPBでは史上54人目の快挙となった。

    ◇    ◇    ◇

祝福コメントは以下のとおり。

▽西武辻監督 「西武一筋で初めての2000安打達成は素晴らしいと思うし、その場に立ち会えたことも何かの縁でうれしく思います。僕が就任してから、栗山にはいいところでたくさん助けてもらった試合があった。これからも1本ずつ積み重ねて、チームの勝利に貢献してもらいたい」

▽西武中村 「20年間ずっとライオンズで一緒にやってきて、自分にとってはクリがいてくれることが当たり前、「普通」なんです。クリは常に上を目指す、自分自身を成長させようとしている姿を見て本当に尊敬します。これからも一緒に頑張っていこう!」

▽西武源田 「長くライオンズを支えてこられ、またキャプテンとしてもチームをけん引された栗山さんの素晴らしい金字塔を目の前で見ることができたこと、そして、その記念のボードをお渡しすることができたことを心からうれしく思います。また誕プレにパンツ持っていきます!」

▽西武森 「この瞬間を生で見ることができ、とても感動しました。栗山さんにはルーキーイヤーからいろいろ気にかけていただき、公私ともに本当にお世話になってきました。今回、あらためてこの大記録に立ち会わせていただき、栗山さんの偉大さを感じています」

▽西武松井2軍監督 「ここ最近は、打ったかな? 打ったかな? とずっと気になっていました。クリのことだから、もう気持ちは2001本目を目指すことに切り替わっているんだろうな、と思います」

▽楽天石井GM兼監督(13年まで西武で栗山とプレー)「努力の天才。それだけじゃなく闘争心をむき出しにしていける選手。だからこそ長い間の現役生活が出来るんじゃないかな。その積み重ねのご褒美が今日の2000本だったんじゃないかなと思います」

▽楽天浅村(18年まで西武で栗山とプレー)「厳しく、優しく、いろいろなことを学ばせていただいた先輩なので、いろいろな言葉をもらいましたし、いろいろなことで怒られましたし、その中で今の自分があると思うので、本当に頭が上がらないです」

▽楽天炭谷(18年まで西武栗山とプレー)「FAでジャイアンツに行った時、唯一の心残りが栗山さんの2000本を見られないなという思いでした。生で見ることができて、本当にいろいろな思いが込み上げるというか、うまいこと言えないですけど、素直におめでとうございます」

▽楽天牧田(17年まで西武。9回に2000安打目を打たれ)「本当に素晴らしいという言葉しか出てこないです。打たれた身としては悔しいですけど、心からおめでとうございます」

▽楽天涌井(13年まで西武で栗山とプレー)「栗山さんとの数々の思い出、伝説、話せば新聞には載りきらないでしょう(笑い)。誰よりも自分に厳しい姿、背中で引っ張る姿、C(キャプテン)のマークは12球団で一番似合っていました」

▽日本ハム栗山監督(キャスター時代に西武栗山を取材)「チームの中で厳しく、これはダメなんだっていうことを後輩に伝えたりと鏡になる選手の存在は、すごく野球界にとっては大きい。そうやってきたクリが、ここまで来たのは本当によかった。そういう選手が1日でも長くプレーを続けて、これからの野球選手に対してどうあるべきか、っていう姿を見せてほしい」

▽日本ハム木村(07年から今年8月まで同僚)「本当は生で見たかったなというのが率直な思いですけど、本当にいろんなことを教えていただいた。目指す先輩でしたし、言葉じゃなくて姿で学ぶことが多かったなという憧れの存在です。いい刺激をもらって、これからも頑張ろうという気持ちになります」

<【動くグラフ】栗山2000安打!西武生え抜きの安打数はこちらーーー>>