巨人が3年ぶりの逆転サヨナラアーチを食らい、首位から陥落した。

1点リードの9回に登板したビエイラが糸原に安打を浴び、続く大山に156キロ直球を左翼席へ運ばれた。まさかの結末に、巨人ナインは守備位置で立ち尽くした。首位の座を奪ってから、わずか6日後に2位転落。原監督は「もうちょっと点を取っておくというところでしょう」と淡々と振り返った。

勝利への手は着実に打った。先発高橋が6回2失点と踏ん張り、リードを保ったまま継投策へ。シナリオ通りに絶対的守護神につないだが、最後は虎の執念に上回られた。2試合連続で失点した守護神だが、原監督は「こういう時もありますよ」と揺るぎない信頼を口にした。5日の首位攻防第3ラウンドに勝てば「マイナス0・5ゲーム差」で一夜にして首位に返り咲くが、敗れれば3年ぶりに阪神に同一カード3連敗で、ゲーム差は2・5に広がる。巨人が分岐点を迎える。