DeNAとKDDIは6日、横浜スタジアムでの主催試合で、球団独自の計10台以上のカメラにより視点を自由に替えながら試合観戦できるアプリ「ベイスターズプライムカメラ powered by au 5G(β版)」(以下ベイプラ)を、9月7日から提供することを発表した。

バックネット裏、一塁側、三塁側などに加え、特定の選手を追い続ける視点や、全体の守備位置を確認可能な俯瞰(ふかん)視点、球団マスコットの手持ちカメラによるグラウンドレベルの臨場感のある視点など、今まで見ることができなかった多視点の映像を自分で選択し、切り替えて楽しむことが可能となる。今季中の利用は無料で、au回線以外の利用も可能。「ベイプラ」専用アプリをダウンロードして利用する。

両社は19年8月にビジネスパートナーシップを締結。昨季も新型コロナウイルスの影響により球場での野球観戦が制限される中、先端テクノロジーを活用して自宅にいながらスタジアムの雰囲気を味わい試合観戦を楽しめる「バーチャルハマスタ」などの取り組みを実施し、新たな観戦スタイルを提案してきた。

今季新たに実施する「ベイプラ」では、今まで見ることができなかった球団独自の多視点映像を通して、新たな野球観戦体験を提供する。テレビが見られない状況で使うのはもちろん、実際に球場に訪れた場合も他エリアからの視点で試合を楽しむことが可能。また球団OBによるマニアックな解説もあり、テレビや球場で観戦しながらもラジオのようにサブツールとして活用するなど、利用法は多種多様だ。

さらに今後は、過去の試合映像などが見られるオンデマンド配信、ファン同士や、ファンと解説者が交流できるコメント機能、球場来場者のみのスペシャル特典など、機能拡張を予定しており、アプリ利用者が臨場感と一体感をより感じることができるサービスを目指していくという。