巨人が負の連鎖に陥った。先発山口俊投手(34)が自身3試合連続の初回失点を喫すると、6試合ぶりの勝利をと意気込むチームにいきなり暗い影が差した。中盤に点差を広げられると反撃も1点止まりで、2分けを挟んで4連敗。首位阪神には7月10日以来約2カ月ぶりに2・5ゲーム差に広げられた。

勝ちたい欲求が、逆に焦りと硬さを生んだ。2点ビハインドの4回1死一、三塁で、伊藤光の遊ゴロから併殺を狙ったが、二塁手吉川が一塁に悪送球して失点。5回1死満塁、二ゴロ併殺を狙った吉川が丁寧に処理しようとボールを握り直し、併殺崩れで4失点目。いずれも失策にはならなかったが、記録にならないミスで自分たちを苦しめた。

打線も空回りした。2試合ぶり先発の丸は3打席2三振で、24打席連続無安打で途中交代。4回2死一、二塁で二塁走者の岡本和が右前打で本塁生還を狙ったがタッチアウトとなった。投打の歯車があわず、最下位DeNAに1分けを挟み5連敗。原監督は「毎日『今日は(勝つ)』という形で戦っていますが、明日も変わりはありません」と切り替えを強調した。連敗も、日増しに重くなる空気も、断ち切る術は1つ。勝つしかない。【浜本卓也】

▽巨人山口(3試合連続の初回失点を含む、5回7安打4失点で4敗目)「チームの流れの中で、先取点を与えてしまい、その後も粘り切れなかったことが反省です」

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