侍ジャパン稲葉篤紀監督(49)が巨人原監督の金言に感謝した。9日、DeNA-巨人戦(横浜スタジアム)を訪れ、両軍の首脳陣、選手らに金メダル獲得の報告と五輪の協力への感謝を伝えた。

代表監督の経験者である原監督から五輪直前の壮行試合後に「勝負は時の運。しかしその時を変えることもできる」とメールを受けたことを明かした。「この五輪でどこ(の場面)なのか。流れに沿って行った方がいい部分と、違う流れになったときに自分で変える。ずっと考えていた言葉だった」。助言を胸に、本番では接戦を制しての5連勝。「接戦の方が勝負事はうまく進むという話をされていて、なるほどなと。そういうのもよかったんだなと。すごく勉強になる」と学びを実感した。

五輪メンバーの巨人坂本、DeNA山崎とも対面し、あらためて労をねぎらった。また故障で辞退した菅野、中川には大会後、サイン入りの代表ユニホームを贈ったという。「背番号は入っていて、そこに僕のサインを書かせていただいた。ユニホームだけが良かったかもしれないけど(笑い)」。五輪の舞台には立てなくても、同志に変わりはなかった。

決勝米国戦を戦った横浜スタジアムに約1カ月ぶりに足を踏み入れた。「広告あるないで、あんなに球場が変わるんだなと。全然オリンピックをやった球場に見えない」と不思議な感覚にとらわれていた。