DeNA宮国椋丞投手(29)が17日の広島戦(マツダスタジアム)で、中9日で移籍後2度目の先発に臨む。16日は広島市内で軽めの調整を行い「順調に調整させてもらった。期間が空いたけど体の状態を崩さすにしっかりトレーニングできた。明日はいい状態で臨める」と意気込んだ。広島打線の印象については「調子のいい選手がいっぱいいる、そういう人の前でしっかり切って、走者をためないようにしたい」と語った。

7日の移籍後初登板は球界を代表する巨人菅野智之と投げ合い、今回は広島のエース大瀬良大地が相手の先発となる。「球界を代表する投手なので、僕は僕のできる仕事をやりながら、いい投手のいいところを盗めるようにしたい」と謙虚に語った。

14、15日の巨人戦(東京ドーム)の試合前は、元同僚たちにあいさつへ回った。「前回(7日)あまりあいさつできなかったので、昨日と一昨日でしっかりあいさつできた。変な感じはしたのですけど」。14日は原監督と対話し「僕の体のことを気を使っていただきました」と感謝した。巨人時代にハワイの自主トレに連れて行ってもらっていた菅野とは登板後に連絡し「お疲れさま。また、お互い頑張ろう」と言われた。

移籍後初登板で4年ぶりの白星を挙げ、メールやLINEなどの祝福が「多すぎて分からないくらい」殺到した。それでも律義に「返したらエンドレスで2、3日ぐらいかかってしまいました」と照れ笑いした。もちろん、1月に自主トレで世話になった西武内海哲也投手、2月以降はマンツーマンで指導してもらった保田トレーナーにも感謝を伝えたという。

周囲への最大の恩返しは2連勝することだ。感謝を胸にマウンドに立つ。【斎藤直樹】