阪神矢野燿大監督(52)が残り19試合で、チーム2位タイの65打点を挙げるサンズに2軍降格の断を下した。120試合に出場してチーム3位の20本塁打。主に5番に入り、7試合で4番も務めた助っ人に対して、「前半戦頑張ってくれてチーム内の信頼も本当に高い選手だが、状態も上がってこなかった」と説明した。9月は打率1割5分4厘、0本塁打、4打点と絶不調で、前日1日の中日戦は欠場。指揮官は「もう1回、最後に戻って来られるような調整をしてもらって」と願った。最短で12日巨人戦、シーズン最終盤で復活してもらうため鳴尾浜での打ち込みを命じた。

代役として昇格したロハスは「6番左翼」で先発し、四球を1つ選んだが、併殺打に三振。守っては大島の飛球にスライディング捕球を試み、グラブに当てながらポロリ(記録は安打)と起爆剤にはならなかった。「7番右翼」に島田を1カ月ぶり、今季2度目のスタメンで起用したが、こちらも3打数無安打だった。「あいつ(島田)もどんどんいった結果なんでね。嘉男(糸井)がこの前、適時打を打ったり、暖(小野寺)が初本塁打を打ったり。競争がガッと激しくなってくれたら。誰か出てきてほしい」。矢野監督による状態の上がらない打線を刺激するラッキーボーイ探しが続く。

55打席連続無安打の佐藤輝は出番がなかった。前半戦を引っ張ってきた佐藤輝、サンズの復活が一番だが、ヤクルトから首位を奪い返すために戦力を最大限に生かす。【石橋隆雄】