東海大相模(神奈川)・石田隼都投手(3年)は、巨人が4位指名し交渉権を獲得した。

名門で1年春からベンチ入りしたが、その名を一躍とどろかせたのは、頂点に立った今春センバツだ。5試合全てに投げ計29回1/3、無失点。45奪三振で奪三振率は13・8に上った。150キロを超える球があるわけではない。それでも点を与えず、三振を奪うことができる。スカウト陣が声をそろえるのは「腕の振りの強さ」だ。高校レベルにはない強い振り。それが、チェンジアップでも可能。直球との差がないため、見極めが難しい。打者のバットは空を切る。

最後の夏は無念を味わった。チームは新型コロナウイルスにより、神奈川大会8強で出場辞退。石田は3試合に投げ、1点も取られていなかった。もし、東海大相模がそのまま出場できていれば、また違った名勝負が生まれていたかも知れない。つらい経験をバネに、プロで大きく羽ばたきたい。

栃木・真岡市出身、183センチ、75キロ、左投げ左打ち。