ロッテ小島和哉投手(25)が男を上げた。ちょうど100球で楽天打線を3安打完封。自身初の2ケタ勝利で、チームの10勝一番乗り。

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冷静で真面目な小島は、幼少期は「はちゃめちゃでした」(本人)と笑う。あごを指で差し「自分、笑うとここがへこんでるじゃないですか。落ちて縫ったんです」。小学校からは埼玉在住ながら、当時は栃木・鹿沼の保育園に通っていた。昼寝の時間、タンスに上って布団下ろしを手伝っていたら、布団と一緒に勢いで落下し、床にぶつかったと回想する。

小学生になっても豪快なまま、週6回の水泳と野球を両立した。平泳ぎだけで終わるつもりが、選手コースに招集され、低学年の最終関門バタフライに到達。ジュニア・オリンピックのタイムもクリアする段階だったという。「心肺機能、めっちゃ強くなりました。肩の可動域も」。野球も第1試合で投手、第2試合で捕手など、とにかく動き回った。ここ4試合で3完投。深まる自信が、小島本来の強さをどんどん引き出している。【金子真仁】