ラオウが、マサタカの分まで…! オリックス杉本裕太郎外野手(30)が2回に決勝の先制29号ソロを放った。

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8年前に青学大で3、4番を組んだ杉本と吉田正の関係性は入団後も極めて良好だ。15年ドラフト1位の吉田正と10位の杉本。杉本が2歳上だが、ネクスト・バッタースボックスの入れ替わりの際には3番吉田正が「そろそろ打っとかないと、ヤバイんちゃう?」と軽口で言い残していく。

愛あるゲキをもらった4番杉本は打てば“正尚さん”に褒められる。「キレイにバット出てましたねとか。カウント3-2でフォーク、よく見逃しましたねとか。超一流に褒められたら死ぬほどうれしい」と野球少年のように喜んでいる。

先輩と後輩の関係には「(吉田正は)年下ですけど、打撃は超格上なんでね」と笑い、「周りに人がいたら敬語。2人のときはタメ口。距離近いですよ」とのこと。東京五輪直前に「金メダル、見てみたい! 首にかけさせてな!」とおねだりすると、有言実行してくれた。その“正尚さん”は再び、負傷離脱。悲願の優勝の瞬間は杉本がプレゼントするつもりだ。【オリックス担当=真柴健】