関大は接戦を制して開幕6連勝とした。早瀬万豊監督(63)は「何とか打線がつなぐことを意識してやってくれている」と14安打の打線を評価。残り4戦で1つでも勝利すれば19年秋以来の優勝が決まるが、「1つずつの勝負に徹していけたら」と一戦必勝で戦う。

プロ注目の2選手が活躍し、勝利に導いた。1-2の5回。1死一、三塁から3番野口智哉内野手(4年=鳴門渦潮)が左翼への犠飛で同点。さらに、4番久保田拓真捕手(4年=津田学園)が右中間に適時二塁打を放った。「初球から強いスイングをする意識だった。力を抜いてセンター方向に振るのは意識していた」。7回の第4打席でも右越えの二塁打を放ち、マルチ安打とした。

野口は1回にも先制につながる左前打を打っており、3試合連続でのマルチ安打。リーグ通算100安打まで残り4本とし、「次の京大戦で決めようと思っている。残り4本ですけど、もっともっと10本くらい打ちたい」と安打量産を誓った。

久保田と野口がともにプロ志望届を提出している。優勝は最短で10日京大戦(南港中央)、ドラフト当日の11日京大戦での優勝の可能性もある。久保田は「まずは優勝してドラフトと2ついいことがあればいいかな」と最高の結果を求める。野口も「(ドラフトのある)1週間後は必ず来る。まずは目先のリーグ戦に集中してやっていくだけ」と必勝を誓った。【林亮佑】