戦力外通告を受けたDeNA乙坂智外野手(27)について、三浦大輔監督(47)が5日、思い出を語った。「ニコ(乙坂の愛称)は勝負強いバッターでした。いいところで打ったり。自分でシーズンオフでもメキシコに行って、いろいろ勉強しながらも武者修行。本当に野球に貪欲に取り組んだなという印象はあります」と話した。

乙坂は地元の横浜高校で2度甲子園に出場。11年ドラフト5位でDeNAに入団した。初打席で本塁打を放つなど、14年に1軍デビュー。勝負強い打撃が持ち味で、17年のクライマックスシリーズ(CS)では、ファーストステージの阪神戦で代打3ラン本塁打。19年のCSファーストSでも阪神戦で代打サヨナラ本塁打を放っている。

17年のオフには、メキシコのウインターリーグに参加し、打率4割1分をマークしていた。

今年7月には2軍での調整中に、週刊誌にクラブでの飲酒を報じられ、コロナ禍の球団ルールに反したとして、自宅謹慎処分を科された。今季は1軍で17試合に出場し、19打数4安打0本塁打0打点、打率2割1分1厘だった。2軍では65試合に出場し、211打数54安打3本塁打17打点、打率2割5分6厘。3日のイースタン・リーグ最終戦(鎌ケ谷)では日本ハム斎藤佑樹と対戦するなど、3打数無安打1四球だった。

1軍通算成績は468試合で676打数155安打10本塁打53打点、打率2割2分9厘。

【関連記事】プロ野球12球団 戦力外 退団 引退選手など/一覧