ソフトバンクが今季13度目の完封負け。今季初で、工藤公康監督(58)の就任後ワーストタイの6連敗を喫し、同ワーストタイの借金4となった。打線はここ5戦で4度目の無得点と元気がなく、工藤監督は「一生懸命やった中での結果だと思っていますし、そこは、出ている選手たちも、なんとかしようとしているので」と振り絞るように話した。西武には18年以来、3年ぶりの負け越しが決まった。

初回に柳田が二塁打を放った後は、6回まで安打なし。わずか2安打で、西武松本にはプロ初完封を献上した。投手陣も序盤から失点を重ね、終始、一方的な展開だった。工藤監督は「(戦う気持ちが)ないとは思いませんよ。そこは監督であるボクが選手を信じなくて、それはチームとしてはなり立たないと思うのでね」と話したが、劣勢をはね返すような気迫は感じられなかった。

首位オリックスとは今季最大の9・5差まで離され、早ければ9日にもリーグ連覇の可能性が完全消滅する。CS争いも、3位楽天と5ゲーム差になり、厳しい状況に立たされた。工藤監督は「連敗うんぬんというよりも、まずは試合に集中して、戦う姿勢が大事だと思うのでね。そこは選手たちには割り切って、やってもらいたいと思います」。残り13試合、ベストを尽くす。【山本大地】