阪神伊藤将司投手が5回4安打2失点と粘投するも、球団新人左腕では67年江夏豊(12勝)以来の9勝目は、次戦に持ち越しとなった。

「再三にわたりランナーをためてしまいましたが、なんとか粘りの投球をすることができました」

初回を3者凡退でスタートし、3回まで1安打に抑えた。しかし4回先頭の牧に左前打を浴びると、続く宮崎の打球が自らの足元へ。捕球を試みたがグラブの端を踏んで動けず、グラブを外して転がるボールを急いで一塁へ投げたが、高めに浮いて悪送球に。プロ初失策で無死二、三塁とピンチを広げ、この回2点を失った。

好投を続けていただけに、矢野監督は「ちょっとエラーがもったいないなと。1個アウトだけでも取っておいてくれたら、とどうしても思ってしまうけど。そこまでは、しっかり投げてくれていたんで」と振り返った。ミスは次戦の糧にする。