やられたらやり返す!日本ハムの2年目右腕、立野和明投手(23)がロッテ戦(札幌ドーム)に先発登板。

9月5日の登板(ZOZOマリン)では、4回2失点でプロ初黒星を喫した相手を、6回3安打無失点。三塁を踏ませない快投でリベンジを果たした。味方打線も効果的に追加点を奪って援護。今季3勝11敗と大きく負け越していた苦手ロッテに快勝した。

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1回転してガッツポーズを見せた。6回2死一塁、ロッテの4番マーティンから空振り三振を奪った立野は安堵(あんど)の表情でベンチへ戻った。自己最多の111球を投じ、6回3安打無失点。激しい首位争いを繰り広げているロッテ打線に、三塁すら踏ませなかった。

この日の勝利で自身3連勝。札幌ドームでは3試合で18回1/3を投げ、いまだ無失点だ。チーム屈指のマイペースさが持ち味の立野。好調の要因について「たくさん食べて、寝て休んで、練習しているから」と独特の表現で話した。食事制限は「ストレスがたまるので、好きなときに好きな物を食べます」と一切していない。糖分も妥協することなく「1人でクレープ屋に買いに行ったりしてます」と筋金入りである。糖分を取りすぎたからか「最近顔がむくんできたけど、まあいいかな」と笑って話した。「ストレスがたまると逆に太るので。試合でダメだったら自分のせいにすれば問題ない」と強心臓だ。

マウンド上でもマイペースを貫いた。テンポの良い投球でロッテ打線を翻弄(ほんろう)するも「何も考えずに投げてるからじゃないですか」とおどけた。直球は140キロ台と、ずばぬけて速いわけではないが「打者がタイミング取りづらいフォームなのかな」と分析している。マーティンからは3打席3三振。いずれもフルカウントまで粘られたが「気持ちで負けないようにと。何とか粘れて良かったです」とほっとした様子で振り返った。

昨夜もクレープを食べて登板に備えたという立野。勝利のご褒美スイーツは何にするかと問われると「今日は夜遅いんで控えます。明日デーゲーム起きられるかな」と最後まで立野節を全開で球場を後にした。【小林憲治】