二松学舎大付(東京)・秋山正雲投手(3年)は、ロッテが4位指名し交渉権を獲得した。

最速146キロ左腕で、「大江2世」の異名を取る。同じ左腕で背格好が似ている高校の先輩、巨人大江と比べられることが多い。秋山自身、大江は目標の存在だ。「(市原)監督さんから、大江さんは気持ちの入れ方がうまかったとお聞きしました。その面で目標にしないといけません」。プロで活躍する先輩に続く。

右左関係なく、打者の内角を突けるのが強みだ。同じ左投げ投手だった市原勝人監督(56)の指導を受け、制球に磨きをかけた。今夏甲子園では、初戦の西日本短大付(福岡)戦で4安打9三振の完封勝利。雨で立ち上がりは制球に苦しんだが、プレートを踏む位置を変え修正する冷静さを見せた。名前の「雲」は、三国志が好きな父が関羽雲長と趙雲子龍から取った。猛将のように、たくましくなって欲しい願いが込められている。 千葉・流山市出身、172センチ、77キロ、左投げ左打ち。