楽天石井一久GM兼監督(48)が、ドラフト1位指名した昌平・吉野創士外野手(17)へ大きな期待を抱いた。

1位指名は前日に決定。単独指名で交渉権を確定させると、拍手で喜んだ。「チームにとってこの2年後、3年後、5年後でどういう方向に進むのかというところで、柱になれるような打者が吉野選手だと思いました。球団の今後を担っていける選手。僕もスカウトも球団の方も一致した」と指名理由を説明。1位指名の決め手には「欠点もなく、悪い意味ではないすごくレベルの高い野球をする選手。打撃も守備も走塁も全てに対してチームの先頭に立ってくれる選手になれるなというのは一貫していますし、そうなることを願っています」と無限の可能性に希望を込めた。

吉野は185センチ、78キロの右打ち外野手。主力に多くの左打者が並ぶ中、貴重な右打者となるが「左ばっかりとかはあんまり関係ない。アナリストと評論家は違う。評論家は批判家なので。ぶれずにしっかりと、右とか左とか関係なく、高校生の1番の打者で将来イーグルスの中心選手になってくれる、ということが優先順位としては大きかった。そこでたまたま右バッターだっただけです」と話した。

常勝軍団構築へ、十分な育成計画を元に、打線の中軸を担う選手へと成長させる。「責任をもって育てていかないといけない。いろんな批判や指名してなぜだということもいろいろ思うと思いますが、周りの声に惑わされず、イーグルスの3、4年後にいける選手になると思うので頑張ってほしい」と願った。