今季限りで引退する日本ハム斎藤佑樹投手が、試合後のセレモニーでファンにあいさつを行った。

全文は以下の通り。

 

本日はこのような場を用意していただき、球団関係者の皆さまありがとうございます。ファイターズファンの皆さま、入団してから引退する今日に至るまで温かい声援をありがとうございました。にもかかわらず皆さんの期待に沿うような成績を残すことが出来ず、本当にすいませんでした。ファイターズに入団してから11年間、ファンの方に喜ばれたいと思って、チームの勝利に貢献したいと思って必死で腕を振り続けてきました。そうすることで自分の居場所がみつかると思い投げ続けてきました。

諦めて辞めるのは簡単、どんなに苦しくてもがむしゃらに泥だらけになって最後までやりきる。栗山監督に言われ続けた言葉です。この言葉通りどんなに格好悪くても前だけを見てきたつもりです。ほとんど思い通りにはいきませんでしたが、やり続けたことに後悔はありません。

そしてファイターズには尊敬できる素晴らしい方々がいました。やさしく叱ってくれる先輩がいて、かっこいい同期がいて後輩もみんな誇らしい選手ばかりです。そんなみんなのおかげで僕も入団したときよりは少しまともな大人に成長できたんじゃないかと思います。そんなすてきな方々に出会えたのも、野球を始めさせてくれて、続けさせてくれた両親に感謝したいです。お父さんお母さんありがとうございます。

最後になります。斎藤は持っていると言われたこともありました。でも本当にもっていたらいい成績も残せたでしょうし、こんなにケガもしなかったはずです。ファンの皆さんも含めて僕が持っているのは最高の仲間です。皆さんと過ごした時間は僕の一生の宝物です。長い間本当にありがとうございました。きっとまたお会いしましょう。