DeNAのルーキー牧秀悟内野手(23)が30日までに、秋季練習のテーマとして「二塁の守備力向上」を掲げた。「秋季練習では守備をメインにやると思う。やはり1年間出続けるには守備も向上しないといけない。1年間セカンドで出続けたいという、希望というか意思はある。少しでも技術量をアップしたい」と意気込んだ。

今季、新人の二塁手としてはプロ野球史上初の打率3割を記録した。史上初のサイクル安打、史上2位の二塁打、同5位の153安打など、打撃では次々に記録を塗り替えたが、守備では二塁と一塁を両方こなしたが、8失策を記録した。盗塁でのベースカバー遅れなど、捕手に失策がついたため、牧自身の記録には表れないミスもあった。

プロの世界に足を踏み入れ、自らとの差を感じる場面もあったという。「1年間戦って、ずっと二塁で出ているのに、エラーの数が少ない選手が多い。守備範囲も。しっかり投手が打ち取った打球をそつなくこなしてアウトにするという、当たり前のことが1年間できている選手が多くてすごい世界だと思った」。疲労がたまってからも、安定したプレーを続ける大変さを実感してきた。

まだ1年目が終わったばかり。守備面の伸びしろは、たっぷりある。「1年間セカンドで出続け、ベストナインやゴールデングラブを狙いたい。まずは来年1年間戦える力を鍛えて出たい」。今季は夏場、疲労で腰の張りを訴えて欠場した試合もあった。「新人」の看板が取れる来季に向け、1年間のフル出場を目指していく。【斎藤直樹】