ロッテ南昌輝投手(32)が現役最後のマウンドに上がった。

同点の7回に3番手で登板。リリーフカーで登場し、たくさんの拍手に迎えられると、投げる前から感極まった表情を浮かべた。

日本ハム高浜に対して7球すべて直球を投じた。最速は147キロを計測。最後は2ボール2ストライクから渾身(こんしん)の146キロで空振り三振を奪った。

球場ビジョンに「11年間お疲れさまでした」のメッセージが表示され、マウンドを降りると益田と石川から花束を贈られた。ベンチで待ち受けた井口監督、コーチ陣、選手らと順に握手を交わし、スタンドのファンに頭を下げた。

南は10年ドラフト2位で入団し、中継ぎとして活躍。18年に国指定の難病、黄色靱帯(じんたい)骨化症の手術を受けた。今季ここまで1軍登板はなかった。