ロッテ南昌輝投手(32)が11年間の現役生活を終えた。

引退登板は同点の7回。日本ハム高浜から空振り三振を奪った。7球すべてが力強い直球で、最速は147キロを計測した。「今までやってきたものが出たかな。最後にいい球を投げられてよかった」と、納得の締めくくりとなった。

10年ドラフト2位で入団し、中継ぎとして活躍した。18年に国指定の難病、黄色靱帯(じんたい)骨化症の手術を受け、19年8月に1軍復帰。「リハビリしてきたので、復帰した時よりも徐々によくなっている感じはあった」が、今季はここまで出番がなかった。

29日に球団と話し合い、来季構想外の旨を聞いた。「1年間(2軍の)試合で投げられましたし、できることはした。そろそろかな、と思いました」と現役引退を決意した。

マウンドではいつも応援に背中を押された。「確実に100%以上のパフォーマンスを出させてくれました。今日なんかもそうです」と、最後にファンへの感謝を述べた。