中日の立浪和義新監督(52)が先発投手陣に“最低7回以上”を指令した。10月31日、地元CBCテレビの「サンデードラゴンズ」に生出演。「(先発は)7回が最低の責任イニング。秋に徹底して走るなり、もう少し長く投げられるように練習をやっていってもらいたい」と呼びかけた。

今季の中日先発投手陣は、1試合平均5・82イニングで、同96・2球(山井の引退先発試合除く)。「ずっとそうしていると、そのままの感じで終わる」。コロナ禍の今季は9回打ち切りで、早めの継投になった影響もある。だが、来季復活するかも知れない延長12回制や、救援陣への負担減を考えれば、先発が投げるイニングは長いほどいい。現状にどっぷり漬かっては、大きな進歩も望めない。

メジャーで主流の100球制限にも異を唱える。「100球ではなく7回。先発は今は基本は1週間に1回(登板)。100球という概念を取り除きたい」。中6日の登板間隔なら、十分可能と判断している。

今季は柳、大野雄に加え小笠原がプロ初の規定投球回に到達。11年以来となる3人が大台をクリアした。「小笠原も大きな自信になるけど、6回くらいで計算されていた。(優勝には)完投できるくらいの投手があと2人くらい出てこないと」。理想は自身が現役だった01年以来となる先発4人の規定投球回到達。小笠原に加え、福谷、梅津らの奮起にも期待は大きい。

チーム防御率3・22は両リーグトップ。だが、さらなる投手王国を求めて、4日から始まる秋季練習では投手力強化にも力を入れる。ミスタードラゴンズが貪欲に、チームをブラッシュアップする。【伊東大介】

○…立浪新監督が、日本ハムの新庄新監督との対戦を心待ちにした。「サンデードラゴンズ」の番組内で「野球への考えはしっかりしている。パフォーマンスや、新しいことも取り入れると思う。交流戦や(日本シリーズに)勝ち上がったときに意識したい」とコメント。阪神や日本ハム時代に何度も対戦した2学年下の“同期の新指揮官”をリスペクトしていた。