DeNAからドラフト3位指名された東京学館・粟飯原(あいばら)龍之介内野手(17)が13日、千葉・成田市内のホテルで仮契約を結んだ。契約金5000万円、年俸610万円。「あらためてプロ野球選手になる実感がわきました。とてもうれしい。(金額を見て)いろいろな人に『あいつすごいな』と憧れられる選手になりたい」と目を輝かせた。

いろいろなスポーツをやることで運動神経を発達させてきた。4歳から水泳、小学1年から野球を始めて、小学校時代はさらにバスケットボール、駅伝、陸上の部活にも所属。6年生では香取市の大会で走り幅跳び優勝したこともある。中学時代は成田シニアで野球をやりながら、佐原中ではバレーボール部バックライト。“裏エース”として活躍し、成田市近郊の大会で3位に入賞した。

178センチある元高校球児の父茂さん、172センで元バレーボール選手で高校時代に関東大会出場経験のある母美紀さんから、180センチ、85キロという堂々たる体格を受け継いだ。高校通算33本塁打の長打力に50メートル5秒9の俊足は、ソフトバンク柳田悠岐を目標に掲げた。

進藤達哉編成部長、河原隆一スカウティングディレクター、吉見祐治スカウトが同席した。吉見スカウトは「どんな球にも対応力がある。楠本泰史に似ている。コンタクト能力に魅力。ポテンシャルが高い。鍛えてよくなる」と評価していた。(金額は推定)