9月に右肘クリーニング手術を受けてリハビリ中だったオリックス山岡泰輔投手(26)が日本シリーズのメンバー入りを目指す。15日、チームはクライマックスシリーズ突破後、京セラドーム大阪で練習を再開。山岡が1軍練習に合流し、遠投を行うなど、回復ぶりを示した。

16日に行われる実戦形式の練習で登板し、首脳陣が状態をチェックする。「いまできることをしっかりやって。ケガしたときから、日本シリーズなら、もしかしたら間に合うかも、とファンのみんなも言ってくれていた。そこに合わせてやってきたので、あとは監督の判断になる」と意気込んだ。

19年に13勝を挙げるなど低迷期の柱としてチームを支えてきた。今季は3勝止まり。「球はいいとずっと言われ続けたけど、自分のなかでなんとなく違和感があった」。6月15日のウエスタン阪神戦で負傷。同22日の日本ハム戦は1回を持たずに降板した。疲労性の骨折だったという。

8月25日の2軍阪神戦以降、実戦が遠ざかる。「痛みは全然ないです。投げられるところで投げる。こだわりはない」。首脳陣が実戦勘などを確認し、1軍復帰可否を判断する。戦列に戻ればロングリリーフ要員として見込まれ、投手陣は分厚くなる。【酒井俊作】