ソフトバンクは16日、宮崎秋季キャンプ第3クールが終了。藤本博史監督(58)の一問一答は以下の通り。

 

-背番号81の重みは

藤本監督 当然、(重みは)感じてます。工藤監督、秋山監督に近づけるような監督になれたらなと思います。

-81番を選んだ理由は

藤本監督 2人とは一緒に打撃コーチでやらせてもらってね、非常に研究熱心、勉強熱心な監督だったので、そういうところを見習っていきたいなと思って81番を付けさせてもらいました。秋山さんとか工藤監督とかいうところに並べないとは思いますけど、ぼくはぼくなりに「藤本流」の戦い方をやっていきたいと思っています。

-「藤本流」とは

藤本監督 当然、攻める野球ですね。

-周囲の反応は

藤本監督 んー、あんまりなかったですね。自分が違和感があったかなという感じやったですね。76を11年付けてるんで、5つ増えただけなんですけどね、なんか重いなという感じがしますね。

-藤本流でどんな色を出したい

藤本監督 工藤監督も秋山監督も、緻密な野球というか。工藤監督だったら投手を中心に研究しながらね、やっていたと思うんですけど。ぼくは野手出身で、秋山監督も野手出身なんですけど、それぞれ2年ずつ打撃コーチをやらせてもらっているんでね。そのへんをうまく合わせたような野球ができたらなと思っています。その中で、やっぱり1点を取る野球ですね。当然、1点を取るというのはスクイズもある。これも攻める野球ですからね。バントが全くないわけじゃない。例えば相手が山本由伸、あるいはこっちが千賀となった場合、1点でも取れるように初回からバントやっていくし。投手がうちが谷間だったら、バントで1点取ってもなかなか勝てないんだったら、最初からもっともっと得点を増やしていく攻撃を考えているし、そこは臨機応変に考えていけたら。これからいろいろ勉強してやっていきたいなと思ってるんですけどね。

-投手も攻める

藤本監督 投手も四球で逃げてるくらいなら、打たれてランナーを出せと。そのくらいの覚悟で割り切って。特に中継ぎ陣ですね。逃げてるわけじゃないとは思うんですけど、打たれていいくらいの割り切りも必要じゃないかな。ここっていうときの四球が一番もったいないですからね。それが今年の後半戦、1点差で負けた原因じゃないかなと思うし。

-「81」勝が目標

藤本監督 大体、秋山さんが監督の時に「80勝が優勝ライン」とか、そういうことは聞きましたけどね。背番号の分、勝てれば優勝できるんじゃないかなとは思いますけど。特にパ・リーグは混戦というかね、同じくらいのレベルだと思うので。背番号以上というのを目標にしたいと思います。

-現役時代の杉浦監督らも81だった

藤本監督 ほぼ監督が付けてる番号ですからね。それを付けさせてもらったんだから、恥じないような野球をしたいと思います。

-当時はなかなか勝てないチームだった

藤本監督 よく言われるんですけどね。弱いときの野球も知っているし、強くなったソフトバンクも知っているし。そういう中でね、今の選手はしっかりできてますよ。昔はどっちかというたら、練習が終わってさっと帰る感じですけど、全体練習が終わっても残って練習しますからね。個人個人がそういう姿勢ができているというか。そのへんが昔とは違うというところですよね。今も4時過ぎまで全体練習とか個別があるんですけど、その後に体幹に行って、終わったらまた打ってますからね。

-午後は2ストライクからの打撃練習

藤本監督 今日のは2ストライクからのアプローチというか、三振しないという練習ですからね。今日の練習はバツです。選手にもみんな言いました。もっと自分が打ちにいってファウルできないと。ランナーいない場面でやっているわけですから。打ちにいってカットしないと。当てに行ってファウルなんかいらないですよ。そんなん絶対、試合になったら150キロを当てに行ってファウルなんてできないですよ。空振りしてしまいますよ。栗原も空振りしましたけど、当てに行くから空振りするんですよ。打ちにいったらファウルできる。なんでかと言ったら、距離が取れないから。みんなボールの方に打ちにいってファウルしてる。それはただの練習にしかならない。しっかり自分の距離をやってやらないと。今日のは全くダメです。

-空振りもあった

藤本監督 あえて何も言わないでやってもらったんですよ。みんなファウルすればいいと思ってるから当てに行く。それでは練習になりませんよと。試合では絶対空振りします。しっかり振って、ファウルできて、甘い球を仕留められる。結果ヒットを打たないといけないわけですからね。ヒットを打つためにはもっとスイングしないとダメやし、そこでファウルできる技術を身に付けてくれということです。それが、今年1年見ている中ではできてないなと。長谷川も選手側でおったわけですから「その通りです」と言ってたので。じゃあそこの技術を上げていこうよ、と。そうなったら1点でも多く取っていけるはずやからということですね。そういう練習です。これからもどんどん入れていきますよ。次の回、どういう形になっているか楽しみですね。今日は全くダメです。

-長年付けた76番から変わる

藤本監督 まあ、76くれと言って付けたわけじゃないですからね。76と言われて、はいありがとうございますと言って76にしたというか。本当は76でも良かったんですけど。せっかくね、1軍の監督させてもらえるんやったら、歴代の監督の番号を付けて、常勝軍団に近づけていけるようにと思って81番を付けました。

-心機一転

藤本監督 当然、心機一転ですよね。ただ野球はぼく流で。

-写真を撮ったりはしたか

藤本監督 撮ってないですよ。そんなミーハーじゃないから(笑い)。

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