ヤクルトには、どーんと構えた4番打者がいるから絶対大丈夫! 燕の若き主砲、村上宗隆内野手(21)が、泰然自若で初の日本シリーズに臨む。

17日、神宮で行われた全体練習に参加した。野球選手なら誰しもが目指し、全国の注目が集まる日本シリーズ。初めての大舞台となるが、特別な思いを聞かれ「ないです。はい。セ・リーグ代表として恥のないようにプレーしたいと思います」と淡々と答えた。

16日に行われたシート打撃では、2打席連続のホームランをバックスクリーンへ放ち、調子は上向きだ。金メダルを獲得した東京五輪を経験し、短期決戦の難しさは体感している。6年前の日本シリーズを知る川端に「短期決戦は、どんな感じでやってましたか?」と質問。「いつも通りやればいいんじゃないの」という先輩の声に耳を傾けた。だから、同じ左打者のオリックス吉田正を「サードから見て、いいところを吸収できれば」と探求心を隠さない。シーズンと同じように「とにかく自分のスイングを心がけて、それは変わらず貫いていけるようにしたい」。あの強烈な一打で、チームを勝利に導く。【保坂恭子】