阪神佐藤輝明内野手(22)が、さらなる進化へ下半身マッチョを目指す。シーズン終盤に左膝を痛めた影響で、秋季練習はランメニューに不参加。通常通り行っている打撃練習に加え、ウエートトレーニングやプールでの歩行などで鍛える日々だ。「まず下半身。膝をケガしているので、もっと安定するように鍛えたい」と秋の最大ミッションを掲げた。

患部を最大限考慮しながら、あえてその周辺の下半身をいじめ抜く。練習をサポートする仲野トレーナーは「まずは完治を最優先させる」とした上で「足の筋力をどれだけ増やせて、膝への負担をどれだけ減らせるか、というところが最大の課題」と指摘。けがの再発防止へ、二人三脚で強靱(きょうじん)な体をつくり上げる。

肉体を大きくするだけではない。チューブを使い、体の内側の小さな筋肉にもバランス良く刺激を入れている。バイクをこぐ持久系のメニューも並行して実施。同トレーナーは「他の選手と同じランニング強化はもう少し先になる」と見通しを語った。佐藤輝は「いい体になるようにやっていきたい」とこの時間を無駄にするつもりはない。【中野椋】