野球殿堂博物館は1日、「2022年野球殿堂入り候補者」を発表した。プレーヤー表彰では、メジャーや広島で活躍し、日米通算203勝の黒田博樹氏(46)、大洋、横浜、DeNAと球団名が変わる中で一筋25年在籍し、現DeNA監督の三浦大輔氏(47)と新たに2人の候補者が加わった。エキスパート表彰では通算2038安打の新井宏昌氏(69)ら4人が候補に追加。特別表彰では早実監督として王貞治を指導し、中大で監督を務めた宮井勝成氏(享年94)ら4人が加わった。選考は球界関係者による投票で行われ、来年1月14日に殿堂入りが発表される。

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レジェンド右腕が候補入りした。選手としての貢献を表彰するプレーヤー表彰は引退から5年以上経過した人が対象。黒田氏は01年から3年連続2ケタ勝利を挙げるなど広島のエースに君臨。05年には最多勝に輝いた。07年オフにFA権を行使してドジャースへ移籍。ヤンキース時代も含め4年連続2ケタ勝利をマークし、メジャー通算79勝を挙げた。15年にメジャーの約20億円オファーを蹴って広島におとこ気復帰し、16年に古巣の25年ぶりリーグ優勝に貢献。同年に引退し、背番号15は永久欠番となった。

三浦監督は移籍することなくチーム一筋25年。通算172勝184敗と負け越すも力投ぶりとリーゼントヘアから「ハマの番長」としてファンに愛された。昨年までの23人と合わせて25人(上限30人)が候補となった。

指導者の実績も加味するエキスパート表彰では通算2038安打で若きイチローも指導した新井氏、名守備走塁コーチの高代延博氏、通算159勝の槙原寛己氏、元阪神監督の和田豊氏が候補に加わった。昨年までの20人と合わせて24人(本年度から上限25人)が候補となった。