球団初の連続日本一へ向け、強力助っ人を獲得した。ヤクルトは7日、メジャー通算14勝を挙げるアンドリュー・ジョーダン・コール投手(29=前ブルージェイズ)との契約合意を発表した。登録名はA・J・コールで年俸は80万ドル(約8800万円)、背番号は「63」に決まった。コールは球団を通じ「今年のスワローズの活躍は知っていますし、来年もまた最高の結果に貢献できるよう、しっかりと準備して臨む覚悟。最大限の力を発揮できるよう努力してまいります」と、力強く決意表明した。

期待の有望株だった。米国出身で193センチの大型右腕。オビエド高時代はマイアミ大へ進学予定だったが、ナショナルズがドラフト指名。4巡目の契約金は40~50万ドルが相場の中で、破格の200万ドル(約2億2000万円)を提示された。小気味よく曲がる多彩な変化球を繰り出し、三振率も高い。メジャー7年間で109試合に登板し14勝10敗4セーブ、208奪三振は投球回(205回1/3)を上回る。

ヤクルトは先発で起用する見込み。投手陣は奥川、高橋ら若手が台頭。6勝を挙げたサイスニードも残留が決まった。さらなる競争を促し、強力な先発ローテを作っていく。