阪神矢野燿大監督(53)が20日、ジェフリー・マルテ内野手(30)とジョー・ガンケル投手(29)に厳しめのリクエストを出した。球団がこの日、契約更新を発表。ともに単年で、年俸はマルテが2・5倍の1億8700万円(170万ドル)、ガンケルは2倍の1億6500万円(150万ドル)。残留を熱望していた指揮官は朗報を喜ぶ一方で「苦しいところでどれだけやってくれるか」と、今季以上の働きを期待した。

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3年目のマルテは主に3番を担い、シーズン終盤は4番も務めるなど、打率2割5分8厘、22本塁打、71打点をマーク。来年も一塁と打線の中軸を託す方針だが、失速は避けてほしい。「あの10月の苦しいところで、マルちゃんもちょっと落ちたから。ホームランもたくさん打ってくれた方がいいけど、打点をたくさん挙げてくれるのが助かる」。V争い佳境の10月の月間成績は1割8分9厘、3本塁打、8打点。9試合無安打もあっただけに、来季は猛爆の秋を期待した。

昨季の中継ぎから先発に回って9勝を挙げたガンケルも「競争になる」と明言。アルカンタラや新外国人アーロン・ウィルカーソン投手(32=ドジャース3A)らと競わせる。来季も外国人8人制を維持する方針で、今季1勝に終わったチェンも控える。外国人枠バトルをあおり、先発陣の底上げを目指す。【堀まどか】