DeNA今永昇太投手(28)が22日、脳科学の研究を行っていると明かした。横浜市内で契約更改交渉に臨み、現状維持の1億円でサイン。オフは「最近は脳科学にはまっている。秋季練習中に本を読んだり勉強した」と話した。

今永が読んだ本は、青砥瑞人氏(36)が著した「BRAIN DRIVEN(ブレインドリブン)パフォーマンスが高まる脳の状態とは」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)だ。仁志敏久2軍監督から薦められたという。

脳科学を学ぼうと考えた理由は「大舞台やプレッシャーのかかる場面で、自分のパフォーマンスをなかなか発揮できないと感じていた」からだった。脳が心理に与える影響、ひいては技術に与える影響を知ろうと考えた。「僕は技術とメンタルは、100-0で技術のタイプなのですが、脳科学からアプローチしてみて、こういう時に人間はこう思うということを勉強しようかな」と話した。

今永は「投げる哲学者」の異名を持つインテリ左腕。福岡県の公立進学校、北筑高から駒大をへてDeNAに入団した。仁志2軍監督は早大卒で、筑波大大学院で体育学修士の学位を取得している。【斎藤直樹】(金額は推定)