20年ぶりに6速マニュアルのスポーツカーに乗るぞ。25日のクリスマスに誕生日を迎えたDeNA三浦大輔監督が、48歳の珍目標を掲げた。丑(うし)年の指揮官は「干支(えと)が4周したのか。あと1周で60とは想像がつかない。まあ36の時も、48で監督になるとは想像してなかった。いい年にします」。プライベートでは「ハマの番長」らしく「当時のスープラに乗ってみたい」と希望を口にした。

同姓のドラフト4位ルーキー、法大・三浦銀二投手(21)の発言に刺激を受けた。「『リーゼントにしてGT-Rに乗りたい』と言っていましたね」とにやり。車好きの血がうずいた。「俺はプロ1台目はスープラだったね。今は昔の車があるじゃないですか。当時の車にもう1回乗ってみたい」。女優の伊藤かずえ(55)が30年以上乗り続けたシーマをレストアした情報も入手済みだった。

初めて手に入れた愛車には、思い入れもひとしおだった。「よく寮から三浦半島に、三崎の方までドライブに行っていた」。6速マニュアルで色は黒。「毎月金をかけていた。いろいろいじって」とタイヤ、ホイール、ステアリングなどをカスタマイズしていた。その後コルベット、ベンツと10台以上乗り換えたが、今も心に残っている。

野球では、最下位から「今年は一番下でやられたから、それを武器に来季は戦う」とした。その上で「来年はけが人も戻るし、頭から戦える準備が整っていると思う」。今永昇太、東克樹が開幕から万全で、日本野球に後半から慣れたロメロ、2年連続勝ち頭の大貫晋一、初の開幕投手を経験した浜口遥大と、先発ローテーションの充実に手応えをつかんでいる。「春のキャンプで競争が激しくなってくると思う。ファンの方が楽しみになっているのでは」。就任2年目の巻き返しに自信を見せた。【斎藤直樹】

◆スープラ トヨタ自動車の高級スポーツカー。海外ではセリカXXを「スープラ」として販売していたが、国内では86年から発売された。三浦監督が乗っていたA80型は93年に登場し、日本産国内向け乗用車としては初となる6速マニュアル車。当時の価格は290万円から472万円で、映画「ワイルド・スピード」シリーズ第1作でも登場し、注目を集めた。02年に生産が終了していたが、19年に17年ぶりに復活した。