来季2年目の中日高橋宏斗投手(19)が、最速160キロプロジェクトに挑むことを明かした。

このオフから先輩福谷の紹介で通い始めた三重・津市の「みどりクリニック」で手に入れた目標数値は160キロ。動作解析でメッツの最速164キロ右腕、ジェイコブ・デグロム投手(33)と体の使い方が似ていると判明した。

「シーズンを通してここに(160キロに)近づけたい。今年じゃなく3年、4年かかってもいい」。サイ・ヤング賞2度を誇る右腕の投球映像はチェック済み。自身の最速は155キロで、プラスあと5キロへ「デグロムを参考に、使い方が理解できたので(目標が)より明確になった」と目を輝かせる。

地元の中京大中京からドラフト1位で入団したが、右肘痛もあり、プロ1年目は1軍登板なく終えた。立浪監督も来季は体作りを優先させる意向。高橋宏も故障ゼロを目標にインナーマッスルを鍛え、体の可動域を増やすことに重点を置いている。来春キャンプは「しっかりと自分のレベルを上げることが第一優先」と気合十分だ。

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◆ジェイコブ・デグロム 1988年6月19日、米国フロリダ州生まれ。10年のドラフト9巡目でメッツから指名された投手。14年にメジャーデビューし、同年新人王。18年に防御率1・70で最優秀防御率とサイ・ヤング賞を受賞。翌年も連続でサイ・ヤング賞に輝く。メジャー通算、198試合77勝53敗、防御率2・50。193センチ、82キロ。右投げ左打ち。