輝がヒーロー連発宣言だ。阪神佐藤輝明内野手(22)が7日、奈良・生駒市の母校・近大グラウンドで自主トレを公開した。痛めた左膝は順調に回復し、今季挑戦する三塁の守備練習にも着手した。22年の誓いとして、お立ち台に10回上がることを力強く宣言。2年目の佐藤輝は殊勲打を打ちまくって、17年ぶりのリーグ制覇に導く。

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22年は佐藤輝がヒーローの座を独占する。母校・近大グラウンドで自主トレを公開。今季の目標を問われ、「ホームラン30本、40本、50本…、100本打てるように頑張ります」と豪語。ただ打つだけではない。甲子園でのお立ち台の話題を振られ、力強く宣言した。「いや~、もう10回くらい立ちたいと思います」。昨年の3回から大幅増を視野に入れた。昨年4月14日の広島戦で本拠地1号を放ち、初のお立ち台を経験。「お客さんはコロナで少なかったんですけど、すごく歓声をもらって。すごいうれしかったなっていう感じです」。あの喜びを何度も味わう決意だ。

1年目の昨季は外野を主戦場としたが、今季は三塁でのレギュラー奪取を狙う。シーズン終盤に左膝を痛めた影響で、秋季練習は別メニュー調整が続いたが、この日は三塁の守備練習を本格的に開始。「三塁を守りたい気持ちはずっとあるんで。どこを守るかは僕が決めることじゃないので、もちろん内野も外野もどっちも守る準備はしておきたい」。左膝は「順調です」と経過は良好。「キャンプには全力でいけるようにやっていきたいと思っています」。万全の状態で2月を迎える見通しが立った。

今回の自主トレには、お手本となる存在がいた。楽天小深田らとともに練習を行った。遊撃、二塁を守る近大の先輩の動きをじっと観察した。「姿勢とかタイミングがずっと一定というか、毎回、同じ感じに捕るのがすごいと感じました」。打球に対する姿勢を目に焼きつけ、自らの守備力向上に役立てようと必死だった。

浮き沈みの激しかったシーズンを反省に、今季は主軸としての働きを期待されている。「打って、守って、輝きたいと思います。もちろん日本一というところはチームとして目指していくところですし、個人でも全部、去年以上の上回る成績を残したいと思います」。佐藤輝が殊勲打を連発すれば、17年ぶりのリーグ制覇は確実だ。【三宅ひとみ】

▼阪神は昨季、試合後のヒーローインタビューが77回あった。うち、京セラドーム大阪を含む本拠地では36回あり、のべ72選手がお立ち台に立った。昨季もっともヒーローインタビューを受けた選手は大山の11回(甲子園で8回、京セラで1回、敵地で2回)で、佐藤輝、伊藤将が8回、中野も5回と新人3人も活躍に比例して回数が多かった。

○…佐藤輝が家族に1泊2日の淡路島旅行をプレゼントした。年末は実家に帰省し、年明けには家族で淡路島へ。鳴門の渦潮や淡路島バーガーなどを堪能。宿泊部屋に備えられた露天風呂で至福のひとときを過ごし、心も体も充電完了。「過去、最高にいいところに泊まりました。すごく喜んでくれて、行ってよかったなと」と笑顔で話した。昨年12月には2600万円増の年俸4200万円で契約更改。大幅昇給を勝ち取り、さっそく親孝行した。