「平成の怪物」と「ハンカチ王子」が2日、そろってプロ野球経験者が学生(高校生、大学生)を指導するために必要な学生野球資格を回復した。日本学生野球協会による資格回復審査委員会で、計145人(NPB95人、IPBL49人、海外1人)が認定された。昨季限りで現役を引退した元西武の松坂大輔氏(41)、元日本ハムの斎藤佑樹氏(33)らが名を連ねた。

プロ野球経験者は学生野球資格を回復しないと学生を指導できず、13年から制度化された。義務づけられているオンラインでの研修を昨年12月中に受け、さらに今年1月までの期間中にリポートを提出。適性審査が行われ、資格回復が認められた。今後は、各都道府県高野連や各大学連盟に指導者登録すれば、学生を指導できるようになった。

高校野球で活躍した元プロが、新たに指導者としての道を踏み出す。横浜で、98年にエースとして甲子園春夏連覇を達成した松坂。早実で、06年夏の甲子園決勝で駒大苫小牧・田中(現楽天)との引き分け再試合の投げ合いを制し優勝した斎藤。現役を通じて得た豊富な経験を、今度はアマチュア野球界の後輩に還元する。