DeNAドラフト1位小園健太投手(18=市和歌山)に、ブルペン見学の英才教育が施された。

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チーム合流2日目、別メニュー調整の予定にブルペンが組み込まれた。しかし投球ではなく見学。捕手の後方から、直立不動で先輩らの投球をジッと見つめた。マウンドには三嶋、東、山崎と1軍での実績を持つ投手がズラリ。その迫力に「本当にどの投手もすごいと思いました。三嶋さんは丁寧にコースを狙って投げているなという印象でしたし、山崎選手は気持ちを込めているなという印象はありました」と脳裏に焼きついた投球を思い出した。

1月の新人合同自主トレ最終日に、ブルペン投球していた東を見学。この日が2回目だったが、隣で付きそう三浦監督に「どうだ?」と聞かれ「やばいです」と、ベース板での強さをあらためて実感。「球速ももちろん速いと思うんですけど、球速以上に見えるというか、球の力強さをすごく感じました」と生きた教材に目を丸くした。

見て学び、聞いて学ぶ環境が、今のDeNAには整っている。三浦監督からは「『ブルペンは試す場所なので、いい球を投げようとする場所ではないぞ』というのを言われたので、ブルペンでいろんなことを探していったらといいんじゃないかなと思いました」と、小園自身がかみ砕き頭の中で消化。第3クール以降は全体合流する可能性もある。実戦登板へとステップアップしていく中で、成長していくための糧にする。