ラスト訓示が、説教になった!? 今季限りでの退任を表明しているオリックス宮内義彦オーナー(86)が13日、春季キャンプ地の宮崎市清武の室内練習場でナインに訓示を行った。

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25年ぶりのリーグ制覇の興奮が冷めやらない1月21日に電撃的に退任を発表。オーナーとしては最後となるキャンプ地訪問となるだけに、優しく、温かく、連覇に向けてナインを励ますのかと思いきや…。訓示の内容は「説教」だった。「もう昨年までの話は歴史になったんだから。歴史になったことは済んだことなんだよね。新しい歴史をこれから作ってほしいということです。昨年、勝った、勝ったというのももう封印して」と明らかにした。

来年以降もキャンプ訪問は続けるという。「やめたからサヨナラ言うほど、あっさりしてませんから。年とともに暇になるから、ずっとおるかもわからん」と、訪問どころか「フル参戦」になる可能性まで示唆した。

昨秋、だれにも負けない熱さでリーグ制覇を喜び、祝った宮内氏は「年とともに説教グセがつくのよ」と苦笑しながら、厳しさの中にあふれる愛情を込めてオーナーとして最後の訓示を終えた。

宮内氏はオリエント・リース社長だった1988年秋に阪急から球団譲渡を受け、オーナーに就いた。後任はオリックス本社の井上亮社長兼グループ最高経営責任者(CEO、69)の予定。

▽オリックス山本(2度目のブルペン投球を終え、宮内オーナーにあいさつ)「すごく応援してくださっていると思うので、なんとか連覇できるように頑張りたいです。(ブルペンでは)バランスよく強い球を投げられましたかね」