「桐敷株」急上昇! 阪神のドラフト3位左腕、桐敷拓馬投手(22=新潟医療福祉大)が、矢野監督から即戦力のお墨付きを与えられた。キャンプ第3クール最終日。ここまでの投球練習を見定めた指揮官は「そのまんま通用するんじゃないかというコントロール、球種を持っている」と評価。まだ実戦登板0ながら、今キャンプ新人最高評価の“イチ”を勝ち取った。

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左上手からの最速150キロの直球を軸に、スライダー、フォーク、チェンジアップ、ツーシームを操る。昨秋ドラフト指名直後の10月の平成国際大戦では、19奪三振で関甲新学生リーグ史上初の完全試合。切れ味抜群の落ち球も駆使し、三振の山を積み上げてきた。

矢野監督は同2位で同じ左腕の鈴木勇斗投手(21=創価大)を「先発タイプ」とした上で「現状の僕の判断ですけど、桐敷の方が出てくるのが早いかなと思います。中継ぎでも先発でも(いける)」と説明。昨季中継ぎで奮闘した及川が先発挑戦中でスターターの頭数は計算できそうな半面、左の救援は岩崎と岩貞だけ。勝利の方程式入りへの期待が高まる。

15日にはプロ入り後初めて実戦形式のシート打撃に登板予定。「結果が全て。評価してくださっている監督に結果で示したい」。“完全試合男”がいよいよベールを脱ぐ。【古財稜明】