メガゴジラが“収まらない問題”を解決した。巨人秋広優人内野手にとって宿舎では恒例の悩みがある。身長2メートルの巨体がベッドからはみ出る。2軍スタートだった昨年のキャンプでは、ふくらはぎの下部分がはみ出た状態で就寝。1軍キャンプスタートの今年は、ベッド幅が拡大し、正方形のベッドにランクアップ。真っすぐ寝ると足は飛び出るが「斜めで寝てます」と解決策を編みだした。

ベッドでは斜めでも、打席では両足を一直線上にそろえた。17日のロッテとの練習試合(那覇)に「6番中堅」でフル出場し、4打数4安打1打点で猛アピール。うち2安打は内角球をさばき、右前打を放った。「以前の打ち方だったら空振りか、頑張ってファウルだった。今日はすごくスムーズにバットを出せた」とスタンスをオープンからスクエアに変えた新フォームに手応えを示した。

打席内の立ち位置はベースから離れ、構えたときのバットのグリップもスムーズに出しやすいようにと体に近づけた。日々問題を解決へ思考を巡らせる。「1日1日が勝負。無駄にしないように、がむしゃらにアピールできれば」。疲れた体は、ふかふかなベッドを目いっぱい使って癒やす。【小早川宗一郎】