西武山川穂高内野手(30)は凡打の内容も含め好調ぶりが光った。「4番一塁」で出場。2打数1安打1打点。これで対外試合は6試合連続安打となった。

6回1死二塁。外角のストレートに逆らわず、バットを出した。しっかり芯で捉えた。打球は上がらなかったが、白球の勢いは衰えることなく、ゴロで右翼フェンスまで到達。「ランナーが得点圏にいましたし、かえそうと思って打席に入りました。かえすことができてよかったです」。しっかり4番の仕事を果たした。

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巨体を揺らして、二塁を狙った。しかし、あまりの打球の速さがあだとなってタッチアウトに。スライディングのまま、ごろりと背中から大の字で倒れ込んだ。「二塁でセーフになれるように頑張ります」。アウトにはなったが、その楽しそうな笑顔が、状態のよさ、手応えを物語っていた。

2回の第1打席は中飛だったが、中堅フェンスのギリギリまで飛ばした。外角高めの速球を、いい角度でつかまえた。4回の第2打席でも四球を選んだ。我慢すべきボールには、しっかりバットが止まる。

対外試合の全6試合で安打を放ち、15打数6安打1本塁打。まだ日替わりの打線の中で、4番で固定し続ける辻監督も「いいですよ。非常に内容が良くなってきている」と、その4番らしい働きに目を細める。過去2シーズンは右足首の不安もあり、24本塁打と本来の力を出せなかった。ただ、今季は違う。打席の雰囲気からは、復調の兆しをヒシヒシと感じさせる。【上田悠太】