楽天の育成右腕、小峯新陸投手(20)が、殻を突き破った。

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7回に4番手として登板すると、先頭梅野への4球目直球で、自己最速を1キロ上回る153キロをマークした。フルカウントからの6球目、152キロ直球で三ゴロに仕留めると、3者凡退でマウンドを降りた。「とにかく腕を振ってストレートで押そうと思ったので、その結果153キロが出て良かった。結構差し込めていたような気がするので、これからもどんどん腕を振って、ストレートで押していければ」と笑顔。支配下登録へ向けて、絶好のアピールとなった。

鹿児島城西時代はかなわなかった甲子園のマウンド。初めて聖地で投げることができた。「なによりも高校から夢で、追ってきた場所。投げられて良かった」とかみしめた。高卒3年目。同学年では、ヤクルト奥川やオリックス宮城らが高校時代から躍動する場所でもある。「宮城投手は高校で1回戦ったことがある。やっぱり違うなと、レベルの違いを見せつけられてきた」と打ち明ける。変化球やコントロールの精度を磨き、さらなる成長を図る。「同等にやり合えるぐらいの実力をつけて投げていきたい。絶対に負けたくない」。念願のマウンドで闘志をさらに燃やしていた。