ロッテ山口航輝外野手に待望のオープン戦1号ソロが出た。1点を追う6回1死、西武のドラフト1位左腕・隅田の直球をバックスクリーン左まで運んだ。「打った瞬間に入ったと分かる、完璧な当たりでした」。逆転勝ちにつながる同点弾は手応え十分だった。

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苦しんでいた。前日までオープン戦8試合で打率0割8分。「力が入って、体の開きが早かったり、しっかり間もつくれてない状態が続いた。正直、焦ってはいました」。キャンプから続いた長い遠征が終わり、本拠地に戻ったことで不振を脱するきっかけができた。朝のロングティーで、全体練習前に体の状態確認や修正ができる。落ち着いてゲームに入れた。

2回の右前打と合わせて2安打したが、心に押し寄せたのは喜びより反省だった。4回無死二、三塁の絶好機でカーブに反応できなかった。「二ゴロでも遊ゴロでも1点入った場面。そういうのが勝ちにつながる野球、監督のやりたい野球だと思うので」と見逃し三振が悔やまれる。

ブレークを予感させた昨季は、5番DHで開幕スタメンに名を連ねた。「今は開幕スタメンと言える状況じゃないですし、必死にやらないと開幕1軍にも残れない」。勝ちにいく姿勢を見せ続ける。【鎌田良美】