ソフトバンク今宮健太内野手(30)が17日、あらためて「ショート1本」での勝負を宣言した。ガルビスや野村勇ら新戦力との激しいレギュラー争いは、18日からの広島とのオープン戦3連戦が最後のアピールの場となる。遊撃でゴールデングラブ賞5度、ベストナイン2度の名手は「今年はしっかりショートで勝負していきたい」と、闘志を燃やした。

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この日、ペイペイドームで全体練習に参加した今宮は、遊撃だけではなく三塁、一塁、二塁とポジションを変えながらノックを受けた。外野で打撃練習の打球を受ける場面もあった。出場機会を増やすため、自身の可能性を広げているようにも見えたが、その心中は全く違った。「サードで、とかいう話はあったんですけど、自分の中では今年はショートで、という思い。まずはそこで挑戦したい」。ガルビスの加入もあり、首脳陣からは三塁挑戦などのプランも出されたが、あえて遊撃にこだわり真っ向勝負する意向だ。

オープン戦ではここまで9試合で打率2割6分1厘だが、チームトップ3犠打を成功させており「チーム打撃」を重視する藤本監督の評価は高い。指揮官は「今宮が良かったらガルビスをサードに回すかとかもある」と話し、もう一押しのアピールに期待している。

オープン戦ラスト3試合に向けて今宮は「(競争を)勝ち抜きたいなと思っていますし、残り3試合、自分のやるべきことをしっかりやって開幕を迎えたい」と気合十分。慣れ親しんだ定位置を譲るつもりはない。【山本大地】